飯豊前衛/玉川小滝沢右俣(敗退) [沢登り] 2014/9/1
詳細はhttp://waterclimb.jugem.jp/
タイム:発電所6:53~二俣7:43~600m付近(遡行中止)9:35~下山13:05
同行者:fuutaさん
●まとめ
枯松山東面の小滝沢に入ってみた。右俣(日影沢とも言うらしい)を遡行して左俣を下降する予定だったが、右俣の三俣手前で状態の悪い雪渓に出くわして逃げ
帰ってきた。二俣までの本流は登れる滝が一つあるくらいでおおむね平凡な渓相だった。右俣は目立った滝3つを高巻いた他は小滝がいくつかあった。遡行でき
なかった上部は急傾斜になり、遠目に見た限りではそれなりに厳しいと予想される。
●行動
発電所の手前に草地の広場があるのでクルマを置く。
地図にはない立派な橋が玉川本流にかかっているので利用させてもらう。最初の堰堤の少し上部まではクルマが入れ、駐車スペースも多少はある。
入渓して少し歩くと2つ目の堰堤があり、左岸から越える。
二俣まではほとんどゴーロの穏やかな沢筋が続く。小さなゴルジュと小滝というほどでもない落ち込みを通過する。
唯一の滝8mは右岸側のバンド沿いに直登できる。
二俣を右に入る。
沢が左に曲がる場所に2段20m大滝がかかる。一見して直登は無理なので、右岸の樹林からの高巻きに入った。岩場の下あたりで右にトラバースしていくと
ちょうど落ち口に出られた。なおこの滝を下降時に観察したところ、下段を登って左岸から入る支沢に入ると楽に巻けそうに見えた。
続く8m滝も登れない。左岸の急斜面のブッシュに取り付き高巻く。沢に戻ると小さなゴルジュとなって腹まで水に浸かる。
開けた沢を少し行くと、堂々とした2段15m滝がかかっている。これも登れないので、左岸の草付きから高巻いて懸垂で降りる。
小滝をいくつか越えると空気がひんやりとしてきた。水も冷たくなって白いモヤが上流からただよってくる。雪渓の登場だ。
なかなかに最悪な形でスノーブリッジとブロックが谷を埋めている。
不安定なブロックを慎重に踏み越えていくと、スノーブリッジの末端が壁になって先をふさいでいた。下を行けないかと降りて偵察に行く。しかし雪渓の下には 10mほどの難しそうな滝が先に見えた。少なくとも滝を越えるまでは、ブリッジの下で崩壊の恐怖に耐えなければならない。こんな状況下で、出来るかどうか もわからない登攀に挑むのはリスクが大きすぎる。早々にブロック上へと引き返した。
両岸は急斜面の草付きで取りつきようがない。高巻くとしてもずいぶん手前まで引き返しての大高巻きになり、軽く1時間はかかるだろう。さらに上部三俣の先にもモヤが見え、さらなる雪渓の存在と困難とを匂わせていた。
曇り空で肌寒くテンションが上がらないという事情もあった。どうしても今日遡行しなければならないというものでもない。
そんなわけで、ここで遡行をやめて引き返すことになった。少し戻って小一時間宴会をやって今後の予定などの話をして過ごした。
2段20m滝の上段を懸垂下降で降りる。50mロープでも余りは少なかった。
本流の8m滝をクライムダウンで降りるfuutaさん
近くの梅花皮荘で風呂に入って帰った。
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