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2011年5月 8日 (日)

2011.05.08針ノ木雪渓~針ノ木岳

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1.山域・メンバー 
後立山・単独

2.行動記録 07:40扇沢(1400)~08:35~45大沢小屋(1680)~09:00本流に入る(1750)~11:03~28マヤクボ沢出合(2250)~13:29針ノ木岳とスバリ岳との鞍部(2680)~14:20~45針ノ木岳(2820)~15:58マヤクボ沢出合(2250)~16:40本流を出る(1750)~16:51大沢小屋(1680)~17:25扇沢(1400)

3.報告
 
右岸の雪を使う。大沢小屋の直前で左岸に渡る。大沢小屋で百瀬さん(慎太郎さんのお孫さん)とスライド。本流のデブリは相変わらず多いが、良く踏まれ、4日より歩きやすい。しばらく左岸を歩き、デブリを渡り、右岸の荒れてないところを歩く。10:00過ぎから激しい風雪。フードのドローコードを引いても入り込んでくる。雨具上下、オーバー手袋、ネックゲータを着け、フードの上からヘルメットを被るとほぼシャットアウトできた。持続性はないがビンタを食らうようなパンチのある風だった。風雪の時間は2回。合わせて30分位だったと思う。

 マヤクボ沢出合でアイゼンを着けていると、「風が強すぎて引き返してきた」という2人とスライド。雪は止んだけど、確かに強い風だ。マヤクボのコル(針ノ木岳南東の2750鞍部)にコンパスを合わせたけど、出合からトレース沿いに針ノ木岳とスバリ岳の鞍部に向かって登った。2540の斜度が緩むところまでは、雪が腐れていて足が潜った。

 12:54斜度が緩む所の少し上(2560)で、マヤクボのコルか、スバリ鞍部のどちらに進むか考えた。マヤクボのコルの方が簡単だろうけど、距離が長く、潜る雪で時間がかかりそうだ。スバリ鞍部は見た目近いけど、ルート的にあまり聞かないので、きっと何か問題がある。とりあえず稜線まで行って難しそうなら逃げてこよう、ということでスバリ鞍部に進んだ。

 2540の斜度が緩む所を境に、雪はあまり潜らなくなった。その先、風が強く何度も耐風姿勢を作った。鹿島槍の方で「ゴゥ」という音がしてしばらくすると、こっちに風が来た。もうすぐ稜線という所で振り向くと、爺ヶ岳の三つのピークに光が射し、CartierのTrinity Ringのようだった。稜線に出た途端の強風を覚悟していたが、さほどでもなかった。

 夏道を歩くと黒部湖の上の山肌がちらりと見えた。再び風が出てきた。黒部湖から吹き上げる風だった。ザックが風で押され腰が痛くなった。チェストベルトを締めるとザックがあまり振られなくなった。そのうち前方に黒部湖側にベッタリ雪の着いた斜面が見え、これが残雪期にこちら側から登らない理由とわかった。2750m位だと思う。

 落ちれば黒部湖なので、少し考えた。そして、横向きになってピッケルとアイゼンの前爪を差し込むようにして一歩ずつ通過した。これは自分にしてはかなりスリルあった。トラバース後少し歩くと山頂だった。夏来たときは広いと思ったが、今は雪とガスに覆われ狭かった。雪はズボっとぬかり、雪庇を疑いながら、少しずつ歩き回った。

 ガスの中、腰を下ろし小魚アーモンドを食べ、コンパスを合わせた。展望が見えたら下山する事とし、リミットを14:45~15:00とした。雲は速く流れるが展望は見えず、たまに太陽が上から覗く位だった。コンパスを胸の前に持ってくると、指導標らしい物が覗く雪を指した。それはガスの中では切れ落ちているように見えた。14:45に動き始めた、先ほど切れ落ちているように見えた雪の左脇から乗ると広い斜面が続いていた。

 その広い斜面が、今度こそガスの中で切れ落ちているように見えた。ここがマヤクボのコル辺りのはずだが、まだ雪渓に入った跡はなかった。切れ落ちた所に足跡が固まっていた。そのとき唐突にガスが晴れた。50~60°位の傾斜を5m位降りるとマヤクボのコルだった。ここだけは石転びより急だった。

 コルからは爺ヶ岳の奥に鹿島槍が見えた。マヤクボ沢に入ると、上だけパリッとしていて中がスカスカの典型的なモナカ雪だった。それでエジプトミイラみたいに腕を組んで少しずつ滑落して滑落停止を繰り返した。2540から下の雪はもっと悪く、ブレードを打っても「シャワシャワシャワ」という感じだったので、邪道かもしれないがアイゼンも併せて使った。 マヤクボ沢出合で雨具の下とオーバー手袋とアイゼンを取った。その下は靴スキーで下れた。その下は出来るだけ人の滑った跡を拾いながら下った。 2011.05.08桃パパ

4.感想
①針ノ木岳直下のトラバースは、とても緊張した。
②風が強かった。もう少し強ければ撤退していたと思う。
③マヤクボのコルの上の斜面で、ガスが晴れてくれて良かった。
④靴の手入れとか、2~3日前にやった準備が悪天で役立った。
(画像は、下の方にあります) 

1r0017094_2 1r0017098_2 1r0017109_2 1r0017111_2 ①08:34大沢小屋付近
②08:55本流に入る前
③10:03雪が吹き付ける
④11:08マヤクボ沢出合付近

1r0017113 1r0017118 1r0017127_2 1r0017130 ⑤11:28鳴沢岳
⑥11:47雲の流れが速い
⑦13:14爺ヶ岳
⑧13:26蓮華岳


1r0017140 1r0017143_3 1r0017145_3 1r0017147_2 ⑨13:57スバリ岳
⑩14:04トラバースを振り返る
⑪14:05黒部湖
⑫14:24山頂にて

1r0017161 1r0017163 1r0017166 1r0017167 ⑬15:00ガスが晴れる
⑭15:00稜線に光が当たる
⑮15:00高瀬ダム方面
⑯15:04蓮華岳


1r0017168 1r0017171 1r0017172 1r0017173_2 ⑰15:04ここを降りてきた
⑱15:07マヤクボ沢
⑲15:20稜線
⑳15:20スバリ岳


1r0017175 1r0017177 1r0017180_2 1r0017181 ①15:20マヤクボ沢
②15:20空を撮った
③15:35蓮華岳
④15:35穏やかな風景
2011.05.08桃パパ

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