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2007年6月19日 (火)

2007.06.17ダイグラ尾根~石転び沢

Gps20070617 1 山域 メンバー
   飯豊連峰 単独

2 行動記録

03:19天狗平(420)~03:35温身平(450)~03:46砂防ダム(470)~03:59吊橋(470)~04:45畳石(840)~04:57池の平(920)~05:11長坂清水(970)~05:39米栂の平(1170)~06:02~11休場の峰(1320)~06:57千本峰の標柱(1440)~07:02千本峰(1450)~07:09千本峰の岩場(1440)~07:52ダケカンバの上(1480)~09:06宝珠山の肩(1730)~09:44~54宝珠山の岩稜(1830)~11:45~58三角点(2105)~12:16駒形山(2038)~13:21御西小屋(1980)~15:43烏帽子岳(2017)~16:03梅花皮岳(2000)~16:20~30梅花皮小屋(1850)~17:09北股沢の出合付近(1510)~17:51石転びの出合(870)~18:07赤滝の上流(810)~18:42梶川の高巻(720)~19:45~55迷う(530)~20:03砂防ダム(500)~20:14温身平(450)~20:35天狗平(420)

3 報告
 夏至も近い。吊橋も掛かり、石転びの雪もまだある。ということで、この好天を待っていた。

03:19天狗平(420)、真っ暗だ。怖いのでストックを鳴らしながら行く。うるさくてごめんなさい。03:35温身平(450)、03:46砂 防ダム(470)、03:59吊橋(470)で明るくなる。一登りで白い丸石、600m前後に岩の析出2カ所。桧山沢側からカモシカが尾根を越えていく。 シャクナゲ岩は、覚えているが666Pは知らぬ間に通り過ぎる。04:45畳のような石から尾根を桧山沢側に外れる(840)。いつもは眺めがいいが今日 は木が生い茂っている。04:57池の平の枯れ木(920)。樹間から休場の峰が見える。種蒔きの池にタムシバとムラサキヤシオ。長坂清水の手前で、クサ イグラ尾根の眺めが良い。05:11長坂清水の標柱(970)は、いつもより緑が濃い。倒木を越えると急登になる。ダイグラにはロープや鎖がないので、ダ ブルストックで急登の負担を和らげる。05:39米栂の平(1170)で斜度緩み、水平距離を詰め、最後の急登。06:02~11休場の峰(1320)。 青空に遙かな登路が続く。後ろには、雲海の上に光兎、鷲ヶ巣、朝日が浮かぶ。
 歩き出すとヒメサユリが4輪ある。06:21休み場の峰と1340Pの間にテントあり。1340Pを越え、1368ピークは、地形図より西を巻いて千本 峰の登りになる。上からガサガサと音がするので、熊かと、声を出す。先程のテントの彼のようだ。一時的に登路が2つに別れる所で、スライドしたので話せな かった。倒木を潜り、06:57千本峰の標柱(1440)。07:02千本峰(1450)。先程より宝珠山が近い。07:09千本峰の岩場(1440)を 左に逸れるように降りる。この先大又沢側に登路が移るが、雪が落ちきっているので、いつもより楽だ。1499Pの西を巻いて、07:52いつものダケカン バの上で休む(1480)。西側の主稜を見ながら登る。 
 08:25エブリサシも出てくる。1570m付近の崩壊地は去年より歩きやすい。正面のピークを1677ピークかと思い、マップポインタを使うと 1640ピークでがっかり。でもここから1677ピークまでは、すぐだった。今日の雪はとても良く、嫌な所では落ちていて、へつる所では、残っていて楽出 来た。09:06宝珠山の肩(1730)ピッケルを抜いて、靴のアウトサイドを使い、坪足で登る。アイゼンの着脱で5分は違うので、本当に必要な時以外は 坪足で行く。上の方は剣呑なので、藪に逃げて、雪と夏道の境で夏道に移る。後ろから二人来る。肩の標柱辺りに見える。またいい雪になって09:44~54 宝珠山の岩稜(1830)。
 まずは、熊チェック。仮に遭遇するとして、どちらか先に見つけるかが重要だ。今日は大丈夫のようだ。ここは、ダイグラ尾根で一番好きな所。西側の主稜が 自分を迎え入れるようだ。主稜の向こうに大日も頭を出す。今日は、とてもいい日で、この時間でも視界がクリアだ。青空に浮かぶ朝日を振り返り、1780鞍 部まで三度アップダウンを繰り返す。最初のアップダウンで福島のkenrokuさん夫妻に抜かれる。今までいい雪だったが、抜かれた途端に少し悪い。尾根 と大又沢側の雪が開き、夏道が出てない。ほんのわずかの間だが雪の下を潜った。1780鞍部を過ぎて1969ピークの登りに掛かると、足が重くなった。。 足の疲れというより、日射しが強く消耗しているようだ。桧山沢側に移れば風が出ると期待したが、無風だった。斜度が緩み南に歩いていくと、右手に駒形山が 見えてきた。さらに進むと正面に三角点ピークが見え、少し登り11:45~58三角点(2105)。
 kenrokuさん達が待っていた。こんな遅い時間になっても視界がクリアだ。魔法で時間が止まったようだ。この先どうしよう。水は2L飲んでしまっ た。三個目の梅干しとリンゴでクエン酸を補給する。居合わせた人に「石転びを降りるそうだがこんな時間で大丈夫か」と聞かれ「大丈夫でない」と答える。そ して、みんなでアハハと笑う。それがどうしたというのだ。今日はこんなにいい日だ。稜線を楽しもう。みんなそういう気持ちだったと思う。傾き者の理屈で歩 き出す。
 12:16駒形山(2038)の西、玄山道分岐の標柱近くで融雪水を採る(1950)。ここでタオルを濡らし、頭に巻くと、頭が冷え快適になった。13:21御西小屋(1980)に着くとHさん達が一杯やっていた。
 烏帽子への登路に残る雪を見て歓声を上げる。自分は遅いので先に行かしてもらう。滑らず潜らずとても歩きやすい。稜線の東側を歩いてたら。雪が消えたの で13:53~59天狗岳の北西1870m付近の古い道形を藪漕ぎする。熊が居そうなのでストックを打ち鳴らす。そしてまた雪に出て快適な歩きが続く。雪 は烏帽子への手前まで使えた。本山も遠くなった。地形と時間と自分が組み合った感覚がある。雪が割れた所から夏道に入り15:43烏帽子岳(2017)、 ここからの山々は本当にいい。「持ち山は、いずくぞ。そは、飯豊の峰々よ」と口ずさむ。ここで本山にガスが掛かり、止まっていた時間が動き始めた。夏道を 歩き16:03梅花皮岳(2000)からおういんの尾根を見る。
 16:20~30梅花皮小屋(1850)に降りていくとkenrokuさん達が待っていた。そしてアイゼンがないことを知った。当然持ってきてると思っ た自分が馬鹿だった。傾斜は5月4週より増したようで、アイゼンを着けて先に下り始めた。歩き出しの雪は、思ったより柔らかかった。中之島の左岸で年配の 単独行とスライドした辺りから硬くなった。17:09北股沢の出合付近(1510)で二人を待った。なんとか落ちないでくれと思っていた(二人はピッケル は持っていた)。日没後に備え、予備電池を取り出そうとしたとき、バッグがないことに気づいた。あの中には携帯、マッチ、ヘッドランプとGPSの予備電池 が入っている。日没後の行動を1時間見込んでいるのに(間抜けな話だが下山後車の助手席から出てきた)。旦那さんは、グリシリセード(腰を下ろしたグリ セード風)で、奥さんはS字のトレースで立派に下ってきた。旦那さんにグリシリセードを教えてもらいながら下った。しかし、雪は硬く傾斜は緩く、 17:51石転びの出合(870)と時間が掛かった。石転びの出合を過ぎるとすぐ沢身が出てきた。赤滝の向こうに夏道が見えるが、そこまでの道が高い所に ついているようだった。ここが18:07赤滝の上流(810)。 
 kenrokuさんの発案で左岸の涸れ沢を登ると、すぐ夏道にぶつかった。赤滝の上は滑りやすいので、しばらく注意と声を掛けた。低い所に降りていき、 梶川の出合まで来るとドウドウと沢身が出ていた。高巻きのルートは、か細く心配になったが、対岸で奥さんが手を挙げてくれたので安心して渡った。 18:42梶川の高巻(720)。待っていてくれてありがとうと、この先は大丈夫だから先に行って下さいとお願いした。地竹沢は左岸を飛び石伝いに渡っ た。本山から先カレ-パンしか食べていなかったが、ここでピーナツチョコを3個食べた。もう一度夏道に上がり、ババマクレを過ぎた辺りで19:30、本当 に暗くなった。(ババマクレの辺りでログが右岸に飛んでいるが、これはログの狂い)そして彦右衛門の平、うまい水と進んだ。(kenrokuさん達はうま い水の流れをそのまま下って迷ったと聞いた)。gpsはlow battery警告が出ていた。液晶の輝度を下げ、なんとか持ってくれと願った。それより も心配なのはヘッドランプだった。メノコであと1時間位の筈だ。バッテリーが切れるまで、最低砂防ダムまでは着かなければならない。
 木々のシルエットが高くなり、ブナ林に入ったようだった。砂防ダムも近いと、倒木を乗り越えたとき道を見失った。ここは玉川側に、代わりの道が着けられ ていたはずと、低い所を歩いていたら、ヤブになり19:45~55迷う(530)。これは不味い。今ランプが切れたら、本当に事故だ。高い所に戻るとすぐ 道に出た。暗闇の中、灰色の構築物が見え20:03砂防ダム(500)。とりあえず助かった。しかし人間の感覚というのは不思議な物で、温身平まで歩いて いるとき、「こんなに歩いたっけ。もう十字路を突き抜けて居るんじゃないか」という疑念が頭をもたげてきた。GPSを出したが、行動時間が長かったため か、行きの軌跡が消えていた(PC上には転送出来た。原因をよく調べないといけない)。右ベルトからコンパスを出し、北を指させると安心した。おかしな疑 念と戦いながら、水音の変化に気をつけて歩いていくと20:14温身平(450)に出た。ここで左に方向を変えたとき、どんなに安心したか想像して欲し い。熊スプレーを手に持ち、峡彩山男を歌いながら、歩いていくと右手に飯豊山荘の明かりが見えてきた。暖かな黄色い光を見ながら歩くと、気持ちも落ち着い た。20:35天狗平(420)。kenrokuさん達はとっくに帰っただろうと思っていると、明かりが二つ近づいてきた。そして奥さんから「私たちも 迷ったの」と聞いて本当にびっくりした。
 この山行には①日没後の備えを忘れたこと②日没後行動したこと③同行者のアイゼンを確認しなかったこと、という三つの罪がある。どれも事故につながる要 素だったが運良く降りれた。本当に運が良かった。今はただ、あの時間の止まったような登路の素晴らしさを讃え、そして石転びに入ってからの負け戦のような 歩きを、自分の実力として素直に受け止めたい。            20070619桃パパ

4 感想
 長いコースなので、ある箇所は雪の状態が良く、ある箇所は悪いのですが、それらを巨視的な視点で、予め想像すべきだと思いました。

5 画像

1p1050425 1p1050426  左 06:04 休場の峰から本山方面

 右 06:04 休場の峰から朝日を振り返る。光兎山が見える


1p1050430 1p1050437  左 07:04 千本峰から本山方面

 右 08:17 振り返る


1p1050439 1p1050441  左 08:43 歩きやすい雪だ

 右 09:10 宝珠山の肩から



1p1050442 1p1050447  左 09:30 宝珠山の岩稜に近づく

 右 09:46 本山が見えた


1p1050459 1p1050460  左 10:34 1969ピーク 手前を巻く。

 右 10:51 宝珠山を振り返る。


1p1050461 1p1050468  左 10:51 エブリサシや梶川尾根。美しい。

 右 11:48 本山方面



1p1050474 1p1050485  左 11:49 三角点にて

 右 12:18 三角点ピークを振り返る




1p1050486_2 1p1050494_2  左 12:18 縦走路

 右 13:24 御西小屋


1p1050495 1p1050496  左 13:24 雪の道

 右 13:28 ダイグラ尾根。朝通った尾根を見るのはいい気分だ



1p1050499 1p1050502  左 13:59 藪を抜けた後の展望

 右 14:07 振り返る



1p1050506 1p1050512  左 14:20 雪の道

 右 15:04 本山も遠くなった


1p1050517 1p1050518  左 15:25 大日岳

 右 15:28 烏帽子岳


1p1050519 1p1050520  左 15:45 本山に雲が懸かる

 右 15:45 縦走路



1p1050529 1p1050530  左 15:53 梅花皮岳と北股岳。鞍部に梅花皮小屋

 右 15:53 オウインの尾根。奥に二王子岳



1p1050532 1p1050533  左 16:33石転び沢を見下ろす

 右 16:33北股の出合位で振り返る



1p1050534 1p1050536  左 17:54 石転びの出合で振り返る

 右 18:53 梶川の出合。高巻きした。


1cimg3311 11:57 大満足
             桃パパ















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