« 2005年04月30日 岩木山(日記) | トップページ | 2005年05月28日~29日石転び沢(春山合同訓練外伝) »

2005年5月23日 (月)

2005年05月21日~22日 大日杉~飯豊本山

1p4  05月21日03:00起床、04:00新潟市発、04:30頃、黒川で日の出を見る。透明度の高いオレンジ色の太陽だ。

日暮沢か、天狗平か、大日杉か、迷っていたが、小国で、「確実に本山まで進み、日没とご来迎が見れるように」と大日杉に決めた。途中の集落で山菜採りの検問があり「登山」と答えて通して貰う。大日杉まで車で入れた。駐車場には車が5台ほどあった。
 07:06大日杉(610)、遅くなったのでアイゼンを置いた。大日杉跡を通る。下の方の緩やかな所は、残雪でところどころ道形が隠れている。キクザキ イチゲとエンゴサクを見ながら斜面をジグザグに登り南の尾根に近づいていくと、雪のべったりついたざんげ坂が現れた。キックステップで登る。上の方は、鎖 が露出していた。07:39ざんげ坂(780)、青空に白いタムシバが映える。斜度が落ちた中、時間を計算しながら歩く。去年の6月27日 の記録より遅 れていると思う。08:11長之助清水(950)で水が出ているのを確認して通り過ぎる。ほどなく行く手にブナ林が広がり気持ちいい雪の上を歩く。気がつ くと右手に大杉が見え08:23御田付近とわかる(1000)。薄い藪を抜け稜線で夏道に合わさる。この先少しずつ雪が出てくる。夏道にはイワウチワが咲 いている。腹が減り08:59~09:10魚フライのパンを食べる(1200)。この辺りから時折北側の雪を歩く。1300m位から完全に雪の上を歩く。 09:53滝切合で青空に浮かぶ朝日を見る(1400)。「あっちも良かっただろうな。」と思う。斜度が増し10:41地蔵岳付近(1538.9)。本山 が大きく迫る。標柱で休んでいると登ってきた単独の男性に声を掛けられ驚く。ピークに行ったまま戻ってこない。例の尾根を経てダイレクトに本山に行ったの だろう。自分もいつかやりたい。とりあえず目先の問題だ。ここまでで去年の記録と比較してみると30分位遅れている。わずか5キロ位の差だが泊りの荷を担 ぐとまるでだめのようだ。思えば2003年のカムイエクウチカウシ以来、泊まりらしい荷物を担いでいない。御西まで進み空身で大日岳を往復などと考えてい たが、本山16時に目標を落とした。
 地蔵岳からは雪の下りを楽々と歩いた。11:05ピーク(1508)を過ぎると雪堤が後退して、夏道を歩くようになった。11:24目洗清水まではス ピードを意識したので去年と同じ時間で歩けた。目洗い清水は雪の下で、カタクリが多く咲いていた(1440)。目洗い清水を過ぎると雪の上を歩くことが多 くなった。青空にダケカンバの白い木肌が映える。夏道が出て12:21~12:31御坪(1570)でダケカンバに囲まれ一休み。カタクリの咲く夏道を行 き、12:42種蒔山分岐(1580)で御沢を観察する。稜線手前の雪庇が崩壊して傾斜が緩む所に堆積している。その手前で種蒔山の北へ逃げた。すると上 の方でばてて足が止まった。こんなことは最近なかったので驚いた。ブッシュを回り込むようにトラバースして13:42尾根に乗った(1740)。改めて御 沢上部を見ると雪庇が崩壊中というのがよくわかった。13:46切合小屋(1740)、草履塚までは雪の上だ。二人組が登っていくのが見える。自分もと思 うが登りで足が止まる。どうも火曜日から昼飯を抜いているのも影響しているようだ。以前はその方が調子良かったが、今回は裏目に出た。  14:53~15:04草履塚(1908)で大日を見ていると大日杉から日帰りという単独の男性が降りてきた。この先、山頂まで夏道が出ていた。夏道を下 り15:20姥御前(1820)で手を合わせる。この顔が欠けた女性には、いつも異質なものを感じる。飯豊の神に時代階層があるとすれば、取り外しの出来 る5体の虚空蔵尊よりも、明らかに原初的な神の姿だと思う。元はどこに置かれていたかも気になる。御秘所を過ぎだらだら歩く。ダケカンバ押しつぶされたよ うに矮小化していき、15:55御前坂始まる(1900)。がれた斜面をジグザグに登る。調子は悪いがもう少しなので気楽だ。2000mでちょっと緩んで 一王子の石組まで登ればもうすぐだ。10歩歩いて足が止まる感じだ。腹がキュルキュル鳴るが空腹感はない。ブドウ糖の結晶を舐めながら歩き、16:36一 王子の脇を過ぎ(2070)、16:46本山小屋(2100)。2階の冬季出入口から入る。福島の夫婦と新潟のカップルの2組がいた。GPSを置きカメラ と水筒とピッケルを持ち神社で写真を撮る。光兎山は黒くなり有り難みが消えた。今日は後ろの頭巾山が気になる。南東の方に吾妻、安達太良、磐梯が見える。 磐梯と安達太良は光の加減で爆裂火口がよくわかる。南西に蛤のように二つの口を付けた山があり、燧と会津駒とわかる。その西に、越後三山だろうか。白い三 角形の山体が大きく見え、登頂意欲をそそられる。一渡り見て山頂へ向かう。16:59~17:23山頂(2100)。晴れも二日目ということで高曇りに近 い。二王子の後ろの海にそのぼんやりした太陽が映っている。丁度、大日と烏帽子の間の間延びした所に桃色のアクセントが出来、景観が引き締まる。雪を採り 自然なテンションで小屋に戻る。風も穏やかで通学路のように安全な道だ。景観に目もくれず、「カルボナーラも卵が入ってるから、本山ではだめだな。別なパ スタにしよう」と考えていた(卵がだめというのは「飯豊道」に書いてある)。小屋に入り、フィットチーネでアラビアータとペペロンチーノを作る。ローソク をつけ小屋の窓を開けると新発田の夜景がきれいに見える。先ほどの雪をチェイサーに角のストレートを飲み夜景を楽しむ。酒にチャーシューとベーコンが良く 合う。喉が渇いたので水代わりのリンゴを丸かじりする。何か実家に帰ったような気分だ。子供の声が聞きたくなり、かみさんに電話するが、居間に居て聞けな かった。20:00頃寝たが、00:00頃脇腹にトゲのような違和感を感じ目を覚ます。トイレに行き戻ると、やっぱりシュラフの中にスパイダーマンの紋章 のような山ダニが居た。駆除して、やはりこの時期の小屋はツェルトを張らないといかんな、と思いながら寝る。

05月22日
03:40起床カメラを持ち、神社の屋根に上がり日の出を待つ。風に吹かれながら、あぐらをかきポケットに手を入れる。ここでこうしていても、金は増えな いが、金のあるなしにかかわらず、こうやって過ごす時間は贅沢と思う。全体に雲が広がり、太陽は見えない。日の出後しばらくして、目玉焼きを失敗したよう な太陽が雲を通して見えた。小屋へ戻り豆餅を4枚食べコーヒーを2杯のみ、05:53本山小屋(2100)、早く家族に会いたい。06:17御前坂 (1900)、06:39姥御前(1820)から登り返しショウジョバカマを見ながら07:00草履塚(1908)。雪を降りて07:25切合小屋 (1740)、07:35尾根を外れ(1740)、07:58夏道へ降りる(1560)。ショウジョバカマとカタクリを見ながら08:06種蒔山分岐 (1580)、御坪(1570)と進む。御坪の先の雪のあるところで本山を拝んで後ろを向くと、水の入った伊藤園のペットボトルが転がってたので本山の恵 みということにして半分貰った。これは甘露、大変旨かった。
 08:21雪に乗り(1600)08:31夏道を歩き(1570)、08:33雪に乗り(1560)、マンサクを撮り、08:54目洗清水(1440) から緩やかに登り09:21~09:26ピーク(1508)、少し下り広い雪面を登り返す所で右手の藪から兎がガサッと出てきて左手の方に駆けていった。 10:02地蔵岳(1538.9)で本山を拝む。ここからの下りはグリセードの練習に丁度いい。自分のピッケルは短く、体は固いが、ちょっとそれらしく出 来た。でも走った方が早い位のスピードだ。10:22滝切合(1400)で単独の男性とスライド。下るに連れ暑くなる。1200m位で雪がなくなり暑い なぁと思いながら降りていくと、標高1150m付近で上がって来た男性に声を掛けられた。聞くと長井の「がもうさん」で、なにしろ朝日軍道歩いたり、三面 から入ったりする人なので、緊張してこちこちになり挨拶した。それで思ったのだが、最近知らない人に声かけられるようになったので、山で愛想良くしよう。 とにかく嬉しい誤算だった。御田の雪原を通り過ぎ11:14ブナの美林で気づきマークする(980)。11:20~11:32長之助清水(950)で水を 採ろうと思ったが、手前の雪が悪く、滑ると雪と斜面の間に吸い込まれそうなので標識脇の融雪水のポタポタ落ちるやつをカップで受けたら旨かった。落ちるの を待つ間ムラサキヤシオを撮った。下るに連れタムシバが増えていき標高800m付近で下に大日杉小屋の赤い屋根が見えた。11:53ざんげ坂(780)。 露出した岩から雪面に移ると今日一番固く緊張した。この雪の末端でも融雪水を採った。12:24大日杉(610)。ハイキングにきていた地元の人に「ウル イか?コシアブラか?わかったコゴミだろう?」と聞かれるのを「登山です」と答え車に乗り込む。川魚料理惣兵衛でかき揚げそばを450円で食べ、小国のア スモで酢豚を380円で食べ、かみさんの実家に子供を迎えに行き、夜は戴き物の村上牛のステーキを食べた。失敗した割に、ハッピー感の高い山行だった。  20050523桃パパ

1pict7368 1pict7372 1pict7397 1pict7403 1pict7414 1pict7418 1pict7423_1 1pict7431_1 1pict73691 1pict74101 1pict74191 1pict7391 1pict7401 1pict7420_1 1pict7434_1 1pict7476_1 ①ブナの新緑
②タムシバ
③本山
④地蔵岳の先
⑤ダケカンバ
⑥御沢を観察
⑦草履塚
⑧本山
⑨登路
⑩カタクリ
⑪御沢
⑫登路
⑬地蔵岳
⑭切合
⑮振り返る
⑯本山

« 2005年04月30日 岩木山(日記) | トップページ | 2005年05月28日~29日石転び沢(春山合同訓練外伝) »

」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。