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詳細はhttp://waterclimb.jugem.jp/
タイム:第1堰堤7:00~二俣7:45~枯松山13:30-14:30~二俣17:00~第1堰堤17:45
同行者:fuutaさん
●まとめ
枯松山東面から流れ出て玉川に注いでいる支流が小滝沢である。9月初めに入った右俣は雪渓に阻まれて撤退した。今回は左俣を遡行して右俣を下降する予定だった。しかし遡行は想定以上に厳しく時間がかかってしまい、尾根通しに下山する結果になってしまった。
左俣は20m直瀑の辺りまでは登れる小滝が多いので楽しい遡行ができる。上部三俣以降の源流部は大きな滝こそないものの、ルンゼ状の中に難しい滝が連続し て苦労させられる。巻きも悪い。下山の面倒臭さもあって積極的にはおすすめはしないが、遡れば十分に手応えを感じることができるだろう。上級者向け…とい うよりマニア向けというべきルートだ。なお上部にはビバーク適地はないと思った方がいい。
●行動
予定していた泊まりの沢は台風で潰れてしまった。ただ2日目は晴れそうなので日帰りでも行きたいと思い、小滝沢の再挑戦をfuutaさんに提案して快諾を
得た。今回は未見の左俣を登って右俣を下る計画だ。既存の記録としては「わらじの会」が途中まで登って降りているのがある位なので新鮮味はある。
第1堰堤の少し上までクルマが入れる。駐車場所からすぐ入渓してしばらくすると第2堰堤を越える。
二俣手前までは滝が一つあるだけの平凡な渓相だ。
左俣に入って少し行くとさっそく滝場が出てくる。
2段6m滝は左→右と登れる。下段は滑りやすく、上段はホールドが細かい。
CS滝4mは右壁をトラバース気味に登る。高度感が出てスタンスが細かいこともあり、ちょっと難しいところだ。
きれいなナメ滝に続く6m滝は左壁を登れる。この辺りまでは登れる小滝が続いて楽しい。
10m直瀑は登れない。左右脇から入るルンゼを登ってみたけれども上部が厳しい。少し戻って右岸を高巻いた。
スラブ滝を掛ける枝沢を見るようになって次第に険悪さが増してきた。奥には関門のようにたちはだかる20m直瀑がかかる。登れる滝ではないので右岸からの高巻きになる。取り付きの土壁は傾斜がきつい。ハンマーで何度かステップを切ってブッシュにたどり着く。
「T字路の滝」と私たちがその場で命名した、次の関門に着く。要は二俣が壁の手前でT字路状に合流している箇所の3段9mチムニー滝である。
直登を試みた。滑りやすい左右壁を使いながらじりじりと水流に近づいてみる。しかし水流中に見えるスタンスが意外と遠い。何度か落ちてあきらめた。まとも
に水を浴びて突っ込めばいけそうな気もするが、10月の沢ではそこまでする気になれなかった。また、下部を登れても上段が登れるかどうかは分からない。引
き返して左岸の大高巻きになった。
詳細はhttp://waterclimb.jugem.jp/
タイム:7/21 銀山平7:12~入渓7:43~大ビラヤス沢出合11:04~大ヒカバ沢と滝沢の中間BP14:54
7/22 BP7:30~兎沢出合8:00~兎岳11:49-12:40~丹後山13:34~十字峡16:06
同行者:fuutaさん
●まとめ
本流の豊富な水量によって削られた釜や淵や岩壁はスケールが大きい。水の冷たさもあって水線通しの通過は難しい場面がいくつかった。ただ、巻きはどれも短
時間で済む。ゴルジュ内からでもどこかしらに弱点が見つかるので登下降にはさほどの苦労は感じなかった。最初の一手一足で工夫が必要な箇所が何度かあった
ので、その点は注意が必要と思う。
兎沢の前半は地形図上はゴルジュマークが続くものの、実際入ってみるとそれほど圧迫感は感じない。小粒な沢ながら豪快な大滝を抱えていて、詰めはヤブ漕ぎもなく爽快なフィニッシュを飾れる。なお兎沢の途中にもいくつかビバークできそうなポイントはあった。
登攀ではロープは一度も使わなかった。懸垂下降は4回ほどで、捨て縄は使わなかった。
今回のルート中には雪渓は皆無だった。稜線からは本流(滝沢)の上部に雪渓が残っているのが見えた。板倉沢は水の濁りが顕著なので、雪渓やブロックが相当に残っていると思われる。
■9/21
アプローチはクルマ2台を使った。前夜に1台を下山予定の十字峡に置く。もう1台で銀山平へと向かい、右岸側の適当な場所でテントを張った。
車止めの近くにクルマを置いて出発する。森林公園内の道を歩いているうちに朝の濃い霧はたちまち消えて快晴の遡行日和となった。坪倉沢から入渓して下るとすぐに本流へ合流する。
しばらくは開けたゴーロ歩きが続く。岩魚沢出合を過ぎて少しすると最初のゴルジュ「箱淵」が現れる。いっちょ泳いでみるかとロープを引いて水に浸かって数 秒後、あっさり戦意を奪われて退却する。水が冷たい。冷たすぎる! すごすごと右岸の巻きに入った。岩壁の下でトラバースして、淵の終わる辺りから15mほどの懸垂下降でゴルジュ内に降りた。
続く大釜の小滝は左壁に取りついて斜上し、そのまま滝上までトラバースで抜ける。豊富な水量すべてを集めて落とす釜の轟音と水流の勢いはすさまじく心を圧する。緊張させられる場面だった。少し進むとゴルジュは開けて明るくなる。
芝沢出合を過ぎるあたりからは明るい谷筋に断続的なゴルジュや釜や淵、小滝が現れるようになる。なるべく水線通しに行こうとするが、異常に水が冷たくてな
かなか水には入れない。泳げば簡単に抜けられそうな淵も巻きになった。とはいえ何度かある巻きはいずれも低く短時間で済む。大ビラヤス沢出合付近では降り
ては巻きを何度か繰り返したが、さほど苦にはならなかった。
なんの気の迷いか淵に入ってみようと試みた場面。当然のようにこの直後、反転して退却することになる。
水の濁りが気になっていたところ、白く濁った板倉沢の出合を過ぎると透明になった。水が綺麗になると気分も良くなってくるから遡行者心理とは安直なものだ。水は相変わらず冷たい。水際や水中の岩は全般に滑りやすくてゴーロ歩きでも気を使う。それでも時々こける。
大釜の小滝と続く8mのトイ状ナメ滝は手が出ない。左岸の樹林に入って懸垂で少し降り、草付きをトラバースして川に戻る。
2条10mの滝は左壁沿いのバンドに簡単に乗れる。途中で一手が出なくなるので、後ろから背中を支えてもらいバランスを確保して草をつかむ。残置ハーケン
があるのでこれも利用する。水流に近づいてみると、滑りやすい水際に足を置くのは危ないと見た。巻くことにする。水流から離れる方向へと一段上がり、ブッ
シュに入って滝上へ降りる。
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